29 母屋のリフォーム④ ~色壁の表層削り・漆喰壁の清掃~
解体作業と並んで、一番ホコリが出る土壁の作業を済ませておきます。
壁はほとんど漆喰で仕上げる予定なので、漆喰が塗れる状態にしておきます。
まずは、仏間の青い壁から。
表面の青い粉を掃除機で吸い取り、青が残った砂壁を、皮すきとスクレーバーで手作業で地味に削り落としていきます。
作業前後の画像です
縁側も、仏間側の方には青い壁が塗ってあります。
次に、玄関まわりなどに多く塗られている茶色の壁。
こちらは、中塗り土壁の上に、砂漆喰と茶色い仕上げを塗ってあるようで、皮すきを使えば砂漆喰ごとパラパラとめくれます。
作業前後です。
玄関横の和室。
縁側。
最後に古い漆喰壁の表面を電動サンダーで削ります。
以前に屋根裏でこの作業をしたのですが、強烈に粉塵が舞いあがるので、しっかり養生しました。
作業前後の画像です。
玄関奥の納戸から(上の白い部分は、天井板があった時に削った屋根裏部分です)
隣の和室。
奥の和室と、押し入れ。
仏間の押し入れ。
漆喰を削ったところは、少し手直しをすれば完成です。
壁の仕上げは後に回して、また解体作業に戻ります。
つづく
28 母屋のリフォーム③ ~解体作業と畳めくり~
土壁解体に続いて、玄関と納戸の解体作業をしていきます。
玄関と納戸は、以前に壁と天井をめくりました。
左が購入時、右が解体途中の現状です。
玄関
納戸
ここから更に解体します。
玄関と納戸の間にある折り畳み階段のまわりから。
建具を外して、壁の取り壊し
折り畳み階段の取り外し
納戸の天井板・壁板の桟木の取り外し
解体前・後の画像です。
玄関から
納戸から
軽トラ一台分の廃材が出ました。
再利用できる土壁と、使える木材は釘を抜いて保存しておきます。
次に、板の間にする予定の和室の畳をめくっていきます。
一番奥の和室
仏間
玄関横の和室
畳めくり完了
リビング横にある和室1部屋の畳だけ残して、和室3部屋・縁側・押し入れをまとめてフローリングにする予定です。
古い畳は、友達の田んぼの脇で自然に戻ってもらいます。
つづく
27 母屋のリフォーム② ~土壁の解体~
天井板の次は、鴨居の上や押し入れ部分など、圧迫感のある土壁を解体していきます。
土埃がすごいです。
解体前後の画像です。
すっきりしました。
つづく
26 母屋のリフォーム① ~天井板取り外し~
屋根裏(つし)のリフォームが完了したので、母屋の一階の改装工事にはいります。
一階も、土壁の解体・漆喰壁の研磨・電動ノコギリなどのホコリが飛び散る作業をする予定なので、屋根裏全体を養生しておきます。
では、吹き抜けにするため屋根裏の床板(一階の天井板)を取り外していきます。
まずは、玄関左奥にある仏間から
上から見れば
バールで釘を抜いて板を外していきます。
この部屋だけ板が2層になっており、下の板も解体していきます。
施工前・後の画像です
次に、玄関横の和室
ここは、1枚外せば1階とつながります。
施工前・後
これまでは、何日もかけて少しずつ完成に近づく地味な作業が多かったのですが、今回は板を外す度にみるみる景色が変わってゆくので、やっていて楽しいです。
最後に、玄関
施工前・後
3部屋まとめての施工前・後です。
左の部分(奥の和室2部屋の半分の屋根裏)はロフトとして残します。
つづく
25 屋根裏のリフォーム⑥ ~完了~
屋根裏(つし)のリフォームも、土壁の解体・土壁塗り・漆喰塗り・柱と天井の塗装・電気工事などなどを済ませ、最後に電球の傘を取り付けて完了とします。
市販の傘は数千円するので、厚紙で制作しました。
屋根裏の作業全て終了。
施工前・後の画像です。(玄関・納戸と和室の上部)
(奥の和室の上部)
次はこの床板を外して吹き抜けにして、一階の改装作業に入ります。
おわり
24 屋根裏のリフォーム⑤ ~漆喰塗り~
古い漆喰壁の清掃が完了したので、残りの土壁部分に漆喰仕上げをします。
二層塗りますが、一層目は砂漆喰を塗ります。
ホームセンターで購入した漆喰に
同量の珪砂と
粉角又を混ぜ
水を加えてよく撹拌します。
ロフト部分から、養生して
砂漆喰を塗っていきます。
乾いたら、二層目に漆喰を塗って仕上がりです。
今回使用した大和しっく(1袋20㎏で2千円くらい)は、布海苔とスサが入っていて、水を加えて混ぜるだけで出来ます。
開けてすぐに塗れる漆喰も売ってますが、18㎏で1万数千円もするので高くて使えませんでした。
ロフト部分完成
画像ではわかりませんが、仕上がりはあまり綺麗ではありません。
表面をつるんと仕上げる前にどんどん乾いてくるので、触れば触るほど仕上がりが悪くなります。やはり素人には難しいです。
でもまあ、少し離れて見れば大して気にならないので、これで良しとします。
次に玄関の右上部分
砂漆喰
仕上げ漆喰
玄関と左和室の部分
壁面に接した床板をめくって
砂漆喰
仕上げ漆喰
最後にこの部分
同じように床板をめくりたかったのですが、めくると足場がなくなってしまうので断念。際は後日補修します。
砂漆喰
仕上げ漆喰
のべ4日間で漆喰塗り完了です。
屋根裏作業も完成に近づいてきました。
つづく
23 屋根裏のリフォーム④ ~漆喰壁の清掃~
電気工事を進めながら、壁面の仕上げ作業にもとりかかりました。
壁面の仕上げは漆喰か珪藻土のどちらかにしようと思い、いろいろと調べてみたのですが、約56㎡ある壁面の6割が古くて汚れた漆喰壁で、これを綺麗に清掃できたら、残り4割の土壁に仕上げを塗るだけで、手間も費用も少なく済むので、ためしに清掃してみます。
古い漆喰壁の清掃方法をネットで調べ、炭酸ソーダ・重曹・酸性漂白剤などで擦ってみましたが、どれも大して綺麗にならず、電動サンダーで表面を削ることにしました。
まずは、和室(仏間)の屋根裏部分から
こちらは比較的綺麗です。
右側が研磨した後です。
施工前・後の画像です。
画像では分かりにくいですが、結構綺麗になりました。
次は、玄関と納戸の屋根裏部分です。
こちらは結構汚れがひどいです。
以前、納戸の天井を解体して足場がないので、仮に板を張って
前の作業で、部屋中に粉塵が飛び散り掃除が大変だったので、しっかりと養生して
削っていきます。
右側が研磨後です。かなり綺麗になります。
施工前と後です。
思ってた以上に綺麗になりました。
少し補修が必要ですが、古い漆喰を生き返らせたので、素人に上手く塗れるか不安ですが、残りの土壁の上にも新たな漆喰を塗ってみようと思います。
つづく
22 屋根裏のリフォーム③ ~電気工事~
塗装が終わり、梁や天井が仕上がったので、照明を取り付けていこうと思います。
実は、この5月に筆記試験、7月に実技試験を受験し、第二種電気工事士を取得しました。
現在改装中の屋根裏と、その下にある和室4部屋を一つの回路にしようと、配線図(左)と複線図(右)を描いてみました。
上が屋根裏、下が一階の和室4部屋と縁側です。今回はとりあえず屋根裏の工事だけをします。
現在、和室にはかなり古い配線が使われており、屋根裏を通っています。
新しい配線を設置して、これらは撤去していく予定です。
まずは、分電盤に配線用遮断器(右上)を取り付け、新たな回路を増設します。
そこから、各器具の場所まで配線を設置していきます。
一階和室用の配線は、ジョイントだけ接続して、この状態で置いておきます。
いずれは薪ストーブを設置したいと思っているので、ヤフオクで購入したシーリングファンを天井の真ん中に取り付けます。
照明は、屋根裏の空間を照らす程度でいいので、ニトリのLEDフィラメント球を使います。
玄関と和室2部屋の吹き抜けになる場所には、引掛けシーリングを設置し、ペンダント型の電球を吊り下げます。
天井板を残してロフトにする予定の場所には、ランプレセプタクルを設置し、電球を取り付けます。
和室奥の床の間と押し入れの上も、天井板を残し通路にする予定で、ここにネットで購入したランプシェードを取り付けます。
吹き抜け部分とロフト部分のスイッチを仮設置して
屋根裏の電気工事完了です。
つづく
21 屋根裏のリフォーム② ~柱と天井の塗装~
屋根裏の土壁を仕上げる前に、柱の塗装をすることにしました。
現状は、弁柄を塗ってある部分や無塗装の部分などが混在しているので、黒っぽい色で統一することにしました。
使用する塗料は渋墨に弁柄を少し混ぜたものです。
松煙と弁柄を7:3で配合し、焼酎で溶かし
柿渋を水で2倍に薄めた液と混ぜ、塗料完成です。
塗り始めます
塗装前と後の画像です
柱を全部塗り終えたら、天井がどうも気になります
垂木の上に竹が敷かれ、その上にワラが敷かれ、その上に土壁が塗られ、最後に瓦が載っています。
竹とワラが劣化していて、手で触ると土壁がパラパラと落ちてくるので、断熱も兼ねて一面板を張りたいのですが、手間と費用を考えると・・・
とりあえず、垂木に同じ塗料を塗ってみます。
これでもいいけど・・・
先々問題があれば板を張ればいいか と、
とりあえずは竹とワラに黒いスプレーを吹いていったんは完成とします。
塗装前と後です
一本200円のアクリルつや消しブラックを56本使いました。
柱と天井の塗装完了
つづく
20 屋根裏のリフォーム① ~左官工事~
蔵部分(リビングキッチン)のリフォームが完了し、引っ越しも済み、一段落したので、母屋の改装にとりかかります。
母屋の間取りはこんな感じです。
玄関を入って左手に6畳和室が4部屋があり、建具を全部外したらこんな感じです。
まずは、この4部屋を24畳の空間にしようと考えています。
床は畳を少し残してフローリングを張り、和室2部屋と玄関の天井板を外して、ロフトと梁が見える天井にする予定です。
天井板の上(屋根裏・つし)はこんな感じです。
玄関側
和室側
真ん中を仕切ってあった土壁は、以前に解体しました。
和室の天井板(屋根裏の床板)を外す前に、まずは壁の修繕をします。
屋根裏全体の壁面は約56㎡あるのですが、6割は漆喰で仕上げしてあり、残りの4割は荒壁のままで、特にこの荒壁に傷みや隙間が多く、ここから直していきます。
隙間はこんな感じです。
傷み
風通し窓枠の下は、特に傷みがひどいです。
作業開始です。
材料は、解体した土壁を保管していたので、これを再利用します。
水を加えて練って
隙間を埋めて
凸凹だらけの荒壁全面に、中塗りをしていきます。
完成
仕上げには、漆喰か珪藻土を塗る予定です。
つづく
18 町家店舗① ~改装工事~
以前、町家を借りてカレー店を経営していたのですが、その時自身で行った改装工事を紹介します。
私が借りる前も食堂をされていて、そのままでも問題はなかったのですが、使い勝手や自分の理想などがあって、大きく変えました。
まずは、カウンターテーブル奥の壁に取り付けられた棚です。
LPレコードを飾りたかったので、棚板の位置を変え
塗装して
こうなりました。
次に、カウンターと厨房の間。
前はこんな感じで
厨房とカウンターの間には取り出し窓があるだけで、行き来できなかったので、
この取り出し窓を地面まで解体し
壁・枠を補修し、焼き板を張り、こんな感じにしました。
厨房も機器やシンクが密接していて、ごちゃごちゃしていたので
いったん外に出し、壁を塗り替え、スッキリと配置しなおしました。
そして、カウンターテーブルの設置。
前はかまどの上に木製の枠を作って、一枚板を載せてあったのですが
いったん取り払い、設計値に糸を張ってイメージして
枠を組みなおし
板を張っていき
完成
カウンターの高さが前より低くなったので、以前使われていたカウンターチェアーの脚を切断し、座部に皮を張りました。
あとは、店内にはカウンター席とテーブル席しかなかったので、
この一角に
大工さんに床を作ってもらい
こんな感じにしました。
つづく
17 ハンドメイドの家具
リビング・キッチンのリフォームが完了して、2ヶ月前に引っ越しました。
前に住んでいた借家では、自身で制作した木製の家具(簡単なDIYですが)を多く使っていたので、そちらを紹介します。
踏み台
イス
ベンチ
下駄箱
台所用テーブル
台所用棚
CD棚
洋服棚
AVボード
これは赤いペンキで塗装したのですが、リフォームしたリビングに置くと派手すぎるので、赤の塗装を剥がし、新たにオイルステインを塗り、木目が見えるボードへとリメイクしました。
とりあえず、使えそうな物は使って、いずれは家に合わせた家具を作っていこうと思います。
おわり
16 リビング・キッチンのリフォーム④
リビングキッチンのリフォームが完了しました。
はじめは、↓こんな設計でしたが
作業がなかなか思うように進まず、いつまでたっても引っ越せないので、小上がりフローリング・小上がり畳・窓下の棚・薪ストーブを置くレンガ敷などは省略し、後々に ということにしました。
施工前・施工後は、こんな感じです。
解体からここまで、1ヶ月以上かかりましたが、やっと引っ越せるようになりました。
おわり
15 リビング・キッチンのリフォーム③
天井と床の板張りが終わり、最後に壁板を張ります。
近くの材木屋で、杉の軒板が安くあったので購入しました。
塗料はいろいろ悩んだ末、ワトコオイルのドリフトウッドにしました。
壁面は約42㎡あるので、ネットで3.6リットル缶を購入しました。
↓こういう色をイメージしていたのですが
塗り始めると、イメージした色と全然違う・・・
杉が白身ならイメージ通りになったと思うのですが、赤身なのでこんな色になりました。不満ですが、1万円以上した塗料を無駄にするのも何なので、これでいくことにします。
上から張っていきます。
5日間で壁板張り完了です。
あとは、細かい所を直したら、リビングキッチンのリフォーム完了です。
つづく