32 母屋のリフォーム⑦ ~床の下地(大引き・根太)~
6畳和室3部屋・押し入れ・縁側を、一体の板張りにするための下地を造ろうと思うのですが、まずは現状をレベルで測定してみます。
根太の高さを図面にしてみました。
建物自体が傾いており、一番高い所と低い所の差は4cmありました。
床板だけ水平にしても見た目がおかしくなりそうなので、現状にあわせてうまく仕上がるように思案しました。
根太の垂木は約30㎝間隔で付いているのですが、その根太を支える大引きは1m間隔にしか入ってないので、この間に新たな大引きを設置しようと思います。
とりあえず、古い根太を全部取り外します。
以前、知り合いの大工さんから頂いた廃材があるので、釘などを抜いて綺麗にして、大引き・束に再利用します。
解体で出たり家の周りに転がっていたブロックを集め、足りない分はホームセンターで半切りのブロックを購入して、束石として使います。
セメントと砂を混ぜて下に敷き、高さは気にせず水平になるように、束石を設置していきます。
再びレベルで測定し
設定の仕上がり面に合わせて、丁張板を張ります。
この糸の200㎜下が大引きの天板、155㎜下が根太(45㎜垂木)の天板となります。
大引きを置く前に、根太が架かる隅の部分に、大引きと同じ200㎜下がりで、使えそうな廃材を打ち付けて
縁側部分は、250㎜下がりで打ち付けた木に、解体で出た敷居(約50㎜厚)を大引き代わりに渡して
大引きを設置していきます。
大引き設置完了
この段階で防虫・防腐のためにクレオソートを塗ろうと考えていたのですが、効き目が3~4年しかないらしく…
他に色々と調べてみたところ、ホウ酸水溶液を塗る防虫方法があることを知り、さっそくネットでホウ酸を購入しました。
1㎏のホウ酸(1000円くらい)を5リットルの湯で溶かし(あまり溶けないですが)束と大引きに塗りました。
効き目があるか不明ですが、何もしないよりはマシかなって感じです。
そして根太を張っていくのですが、特に古い丸太の大引きは高さがバラバラなので、2~12㎜の合板の板片で高さを調整しながら取り付けていきます。
取り外した根太の中から、使えそうな垂木は残しておいたので、取り付けていきます。
木材の価格が倍以上になっているので、ここまでは何とか廃材を再利用してきましたが、垂木が足りないので仕方なく購入しました。
古い垂木は曲がっていたり痩せていたりして、取り付けるのに手間がかかりましたが、新しい垂木は素早く取り付けられました。
最後に、柱周りなどに合板が張れるように、下地を取り付けます。
根太張り完了です。
この後は、簡単な断熱をして、12㎜の針葉樹合板を貼って、仕上げに15㎜の杉羽目板を張る予定です。
針葉樹合板は30枚必要なのですが、以前は1枚1000円程度だったのに、今はどんどん値上がりして1700円くらいになっており… 困ってます。
つづく